生成AIの検索結果に、自社の社名や商品名が登場しているか、把握できているでしょうか。本記事では、「AIの回答に自社が登場するかを忖度なしで調べる方法」「結果が出た際にチェックすべきポイント」を解説します。合わせて、自社の出現確率を高めるための「LLMO(AI検索最適化)」の概要についても紹介します。

上場メーカーにてマーケティング・SEOを担当|2023年に独立|「K塾」としてSEOコンサルティング事業を開始。(K塾のサービス内容はこちら)
- マーケター歴18年/SEO歴9年(2026年4月時点)
- SEO検定1級:SEO検定合格者ページ
- Xにて「LLMOに関するノウハウ」を継続発信中
AIの回答に自社が出ているかを調べる手順
生成AIの検索結果に、「自社名や商品名が登場しているか」は簡単に調べられます。具体的には、ブラウザのシークレットモードで、未ログインの状態でAIに質問するだけです(未ログイン状態で調べる理由は後述します)。
以下に手順を紹介します。
Step1|プロンプト(質問文)を決める
AIの検索窓に入力するプロンプトを決めます。
Step2|Google Chromeでシークレットモードにする
PCでGoogle Chromeを開き、画面右上にある縦の三点リーダー(…)から「新しいシークレット ウィンドウ」をクリックして開きます。以下のショートカットキーでも開くことが可能です。
Windowsの場合:Ctrl + Shift + N
Macの場合:Cmd + Shift + N
Step3|ChatGPTやGeminiの公式サイトにアクセスする
検索窓に、「ChatGPT」または「Gemini」と入力し、公式サイトにアクセスします。

Step4|未ログイン状態であることを確認する
画面内に「ログイン」や「サインアップ」のボタンが表示されており、自分がログインしていない状態であることを確認します。

Step5|プロンプトを入力する
Step1で決めたプロンプトを入力します。
ログインしていない状態で検索する理由
シークレットモードかつ未ログイン状態で検索するのは、会話履歴やユーザー情報の影響を避けるためです。
ログイン状態だと、AIが現在の会話や過去の会話履歴などを考慮して回答を生成することがるため、第三者が検索した場合よりも自社が回答に登場しやすくなります。回答を見て、「AIが自分に忖度している」と感じるユーザーもいるでしょう。
現在の生成AIは、「過去の会話履歴やユーザー情報を参照する機能」が、初期設定ではONになっています。

ログインした状態でこの機能をOFFにするには、以下の操作が必要です。
| ツール | 機能をOFFにする操作手順 |
|---|---|
| ChatGPT | 「設定」 → 「パーソナライズ」 と進み、「メモリ」の以下の2ヶ所をOFFにする ①「保存されたメモリを参照する」 ②「チャット履歴を参照する」 |
| Gemini | 「設定」 → 「パーソナルインテリジェンス」 と進み、「メモリー」をOFFにする |
「シークレットモード」かつ「未ログイン状態」なら、上記機能をOFFにしなくても、常に「忖度のない回答」を得ることができます。
AIの回答でチェックすべき箇所
AIの回答に自社名や商品名が登場していても、内容が正しいとは限りません。以下にチェックすべき箇所を3つ紹介しましょう。
① 社名・商品名
まずは、社名や商品名の表記を確認します。AIは古い情報を参照することもあるため、旧社名になっていたり、他社の商品やサービスと混同していたりする場合があります。
② 記述内容
次に、説明文の内容を確認します。製品やサービスの特徴、価格、仕様などが事実と一致しているか、古い情報が紹介されていないかをチェックしましょう。
③ 競合他社
自社と一緒に紹介されている競合企業も確認しましょう。今まで意識していなかった企業が頻繁に登場する場合は、新たな競合として分析する価値があります。
AIの回答は毎回変わる|複数回調べる必要がある
AIの回答に自社名や商品名が登場するか?は、1回調べるだけでは不十分です。ここでは、その理由、調べる回数・頻度について解説します。
同じプロンプトでも回答は変わる
生成AIの回答は固定化されたものではありません。同じプロンプトで複数回検索した場合、自社が紹介されることもあれば、競合企業だけが表示されることもあります。これは、AIがその都度回答を生成しているためです。また、AIが参照するWeb上の情報なども、回答内容が変わる要因の1つです。
同じプロンプトで複数回調べる必要がある
1回だけの結果では、自社がAIにどの程度認識されているのか判断できません。そのため、同じプロンプトで複数回検索し、自社がどのくらいの頻度で登場するのかを確認することが重要です。目安としては、10回以上、できれば20~30回調べることをおすすめします。
たとえば、30回検索して25回登場するのであれば、比較的安定してAIに認識されていると考えられます。一方で、30回中3回しか登場しない場合は、回答に含まれるかどうかが不安定な状態といえるでしょう。

定期的なリサーチが必要(毎週または毎月)
AIの回答は、モデルの更新やWeb上の情報の変化によって変わります。また、競合企業の情報発信によって、自社の出現状況が変化することもあります。そのため、一度調べて終わりではなく、毎週または毎月など定期的に同じプロンプトで調査し、変化を継続的に確認することが大切です。
LLMO対策|AIの回答に自社名・商品名を登場させる施策
ここまで解説したように、AIの回答は毎回変わります。しかし、だからといって「運任せ」ではありません。実際には、AIが参照しやすい情報を増やし、回答に登場する可能性を高めるための施策があります。こうした取り組みは、LLMO対策(AI検索最適化)と呼ばれています。
LLMO対策の概要
LLMO対策とは、AI(ChatGPTやGeminiなど)の回答結果に、自社サイトの情報を引用させたり、ブランド名(社名・商品名)を言及させたりするための施策です。
引用と言及:
- 引用:LLM(生成AI)があるページを参照して回答を生成し、リンク(引用元URL)を併せて表示すること
- 言及:LLM(生成AI)の回答内に、「ブランド名」(社名・商品名・サービス名)が登場すること
SEO対策の目的は、Google検索で上位表示させページをクリックさせることですが、LLMO対策は、生成AIに引用・言及されることを目指す施策です。

LLMO対策の個別施策
LLMO対策の代表的な施策としては、以下が挙げられます。
- AI専門性や独自性の高い情報を発信する
- 実績や事例を公開する
- よくある質問(FAQ)を充実させる
- 社名や商品名の表記を統一する
- SNSで情報発信を行う
- YouTubeでコンテンツを発信する
なお、「このうち数個だけやればAIに引用される」というわけではありません。AIに引用・言及されるには、Webサイトの地道な改善が必要になります。上記以外の施策についても知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
LLMOの具体的な施策15選|SEOの徹底がAI検索最適化に繋がる
LLMO対策はK塾にご相談ください(無料相談受付中)
以下のような課題をお持ちの方は、K塾までお気軽にご相談ください。
- AIの回答に自社名が出てこない
- 競合ばかりが紹介されている
- AIで自社がどのように紹介されているか調べたい
- AIの回答に登場する機会を増やしたい
- LLMOは何から始めればよいのか分からない
K塾では、現状分析から改善施策のご提案まで、状況に合わせてサポートいたします。 無料相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
- Qなぜ自分のアカウント(ログイン状態)で検索してはいけないのですか?
- A
ログイン状態だと、AIが過去の会話履歴やユーザーの行動データを参照し、ユーザーに忖度(そんたく)した回答を生成してしまうからです。
- Q自社名や商品名が引用・言及されているかは、何回ぐらい調べるべきですか?
- A
10回以上、できれば20〜30回調べることをおすすめします。同じプロンプトでもAIの回答は毎回変わるためです。複数回検索すると、自社が紹介されることもあれば、競合企業だけが表示されることもあります。
- QAIの回答状況は、どのくらいの頻度で調べればよいですか?
- A
毎週または毎月リサーチすることを推奨します。理由は、AIモデルの更新やWeb上の情報の変化、あるいは競合企業の新たな情報発信などによって自社の出現状況は変化するためです。
- Qそもそも「LLMO対策」とは何ですか?
- A
ChatGPTやGeminiなどの生成AIの回答結果に、自社サイトの情報を「引用」させたり、ブランド名(社名や商品名)を「言及」させたりするための対策を指します。