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【文章術】初心者ライターは「一文の文字数は60文字以内」にこだわろう

WEBライティング

WEBの文章と紙の文章は「書き方」(ライティング手法、セオリー)が大きく異なります。
WEBの記事の要素は、以下のように分類できます。

1.構成(タイトル、リード文、目次)
2.ひとつひとつの文章(本文)
3.資料(画像、図解、表、グラフ、など)
4・リンク(他社の記事、自社の記事やSNSへのリンク) 

WEBコンテンツの作成者は、これらの要素のスキルを身に付ける必要があります。

今回の記事「一文の文字数は60文字以内」は、「2.ひとつひとつの文章」に含まれるノウハウです。

なぜ60文字以内なのか?
その理由についても解説しますので、最後までお読みください。

この記事を書いた人

名 前 )じゅんたけ(Takeda Jun)
現 職 )SEOコンサルタント・企業研修講師・ライティングスクール運営
資 格 )SEO検定1級(※1)・WEBライター検定3級(※2)
経 歴 )早稲田大学 → 上場SIer(※3)でシステム営業を5年経験 → WEBマーケ企業で営業を1年経験 → 上場メーカーで新規事業・記事執筆を15年、SEO対策を5年経験

※1 一般社団法人全日本SEO協会主催 https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/
※2 株式会社クラウドワークス主催 https://crowdworks.jp/skill_tests/web_writer_3_kyu
※3 システムインテグレータの略

※ SIer:システムインテグレータ

本記事以外のWEBライティングのセオリーはこちらの記事をご覧ください。

一文の文字数は60文字以内に収めるのがセオリー

ブログなどのWEBコンテンツの一文(ひとつの文章)の文字数は60文字以内に収めるのがセオリーです。 

ほとんどのWEBライティングの講師が60文字以内を推奨しています。
80文字以内という講師もいますが「100文字以内」などと、長い文章を肯定する講師は一人もいません。 

あなた自身も、他社の記事を読んでいて「この記事、わかりにくいな・・」「わかりにくそうだな・・」と感じたら、読むのをやめているはずです。 

試しに、それらの途中で読むのをやめた記事に再度アクセスしてみてください。そして、一文の文字数を数えてみてください。
60文字、80文字どころか、100文字を越える文章がたくさんあることに気付くでしょう。 

「短く簡潔な文章で書く」・・これがWEBライティングのセオリーであり、紙のライティングの根本的な違いです。 

ほとんどの読者は、多忙な中、Google検索して、あなたの記事に辿り着きます。
「よし、文章をしっかり読み込むぞ!」と決意して、あなたの記事にアクセスする人は皆無だという事実を忘れてはいけません。

 

60文字はWordなら1行半、ワードプレスなら1行チョイ

60文字とは、どのぐらいの長さでしょうか?

答えはWordなら1行半です。

もちろん、Wordの「文字カウント」やエクセルの関数を利用して正確に数えるのがベストです。

とはいえ、それは面倒くさいでしょう・・

「60文字はWordなら1行半」と覚えておいてください。

Wordの1行の文字数は40文字なので60文字は1行半になります。(標準の余白設定の場合)

下記はWordの1行目だけにテキストを入力して、文字カウントした画面です。

↓↓↓

Wordで文字カウントした画像

 

ほとんどのブロガーさんが使っている記事作成ソフト「ワードプレス(WordPress)」の編集画面は1行46文字です。

下記は実際の私のワードプレスのエディターの画面です。(テーマはCocoonを使用)

↓↓↓

「3行に渡る文章は書くな、2行以内、1行半に収めろ」が結論です。

  

スマホ表示で3行を超える文章は長すぎる

スマホのYahoo!ニュースの本文1行の文字数は27文字です。(iPhoneで文字の大きさ、太さが標準の場合)

 

あなたが27文字に慣れているから読みやすく感じるのではありません。スマホの場合、1行27文字ぐらいが読者がストレスなく読める文字数なのです。

また、Yahoo!ニュースではなく、メールの場合は、

・iPhoneの標準メールアプリ・・・1行20文字程度

・Gmailアプリ・・・1行35文字程度

という文字数です。

3行以内ならまだしも、4行を超えるメールは見た瞬間「うっ!」となりませんか?

20文字×3行=60文字

60文字を越える文章は、パッと見ただけで、読みたくなくなるのです。

繰り返しになりますが、WEBコンテンツの一文の長さは、Wordなら1行半以内、ワードプレスなら1行チョイになるようにしましょう。

そうすれば、自然と文字数は60文字以内に収まります。

 

【文例】文字数が多い文の文字数を削る

一文の文字数が多い、つまり、一文が長い文章はほんとうに読みにくい・・

読む気にならない・・

これが大半の読者の気持ちです。

以下の文例をご覧ください。(パッと見ただけで「読みたくない・・」と思われるかもしれませんが)

↓↓↓

文例(一文142文字)

「WEBからの問合せを増やしたい」「今年の当社の大きな課題はWEBによる営業の強化だ」とおっしゃる企業が大半であるにも関わらず、WEBライティングやSEOのスキルの向上のための「勉強(自己研鑽や研修)やテスト(社内試験や資格試験)」には、ほぼすべての企業が取り組もうとさえしていない。

 

この142文字の「長い文章」を以下のとおり、4つの短い文章にリライトしました。

↓↓↓

リライト例

「WEBからの問合せを増やしたい」「今年の大きな課題はWEBによる営業の強化だ」とおっしゃる企業が大半を占める。

当然のことだが、WEBライティングやSEOのスキルの向上のためには、自己研鑽や研修が必須である。

社内試験や社外の資格試験の受験もスキルアップに有効だ。

しかし、ほぼすべての企業が、社内研修や試験を社員に課そうとさえしない。

 

元の文章とリライトした文章を横に並べてみると・・

↓↓↓

 

どちらが「読みやすそうか?」は一目瞭然ですよね。一文ごとに改行し、ワードプレスの設定によって、行間も自動的に空いて、さらに読みやすくなっています。

・元の文章は、まったく読む気になれない。

・リライトした文章は「読み続けよう」と思える。

この差はとてつもなく大きいのです。

 

なお、リライト例の一文の文字数は4文とも60文字以内です。 

  • (56文字)「WEBからの問合せを増やしたい」「今年の大きな課題はWEBによる営業の強化だ」とおっしゃる企業が大半を占める。
  • (48文字)当然のことだが、WEBライティングやSEOのスキルの向上のためには、自己研鑽や研修が必須である。
  • (27文字)社内試験や社外の資格試験の受験もスキルアップに有効だ。
  • (35文字)しかし、ほぼすべての企業が、社内研修や試験を社員に課そうとさえしない。

  

1文の文字数を60文字以内にして → 1文で改行して → 1文おきに行間を空けると、記事がグッと読みやすくなる(読みやすそうだと読者が思えるようになる)ことが、おわかりいただけたと思います。

 

【関連するテクニック】一文一義について

一文の文字数と深く関係する「一文一義(一文一意)で書く」というセオリー(テクニック)があります。

「一文とは一つの文章」「一義とは一つの意味、一つの趣旨」です。

つまり一文一義で書け、とは、簡単にいうと「一つの文章に、ごちゃごちゃと、いろんなことを詰め込まず、シンプルに書ということです。

一文一義については、以下の記事で文例を交えて解説しています。

 

【SEO面での効果】短い文章は滞在時間が伸びてGoogleの評価が高まる

文章を短くするのは読者だけのためではありません。文章を短くすれば、検索順位も上がります。

一文の文字数を60文字以内に収めるのはSEO対策なのです。

 

多くの読者は長い文章を嫌います。記事は読み進められず、読者は離脱してしまいます。その結果「滞在時間」は短くなります。

文章が長いと読者が記事を読みたくなくなるので離脱が増えるというフロー図

 

GoogleはCookieという技術で「記事の滞在時間」を計測しています。滞在時間はGoogleが検索順位を決める重要な要素のひとつです。

記事の滞在時間が短いと、Googleが高く評価しないのでSEO的にマイナスであることを示したフロー図

 

短い文章のほうが、読者は記事を「読み進めてくれます」。その結果、滞在時間が延びてGoogleの評価(検索順位)も上昇します。

 

最後に

あらゆることに例外はあり、応用、アレンジは必要です。

しかし初心者のうちはセオリーに徹しましょう。

今回の「WEBライティングでは1文は60文字以内に収める」は、もちろん上級者でも守るべきセオリーです。

 

頑張って記事を書いたのに滞在時間が短い・・

自分の記事を読み返したら、一文が100文字を越える文章がたくさん見つかった・・

 

そんな方は、

まずは一文の文字数を60文字以下に「そぎ落としてみてください」

60文字にそぎ落とすだけで、記事の滞在時間が大幅に長くなる可能性があります。

そして検索順位は、高確率でアップします。

 

「一つの文章を60文字以内に収める」

ぜひこれを試してみてください!

 

今回の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。