SEOコンサルタントのじゅんたけ(Takeda Jun)と申します。
当ブログでは、初心者から中級者の方に向けて、WEBライティングやSEOに関するノウハウを発信しています。
今回の記事では「h2タグへのキーワードの入れ方や注意点」について解説します。
ブログでは、タイトルやh1にキーワードを入れるのがセオリーとされています。
では、h2(中見出し)にはキーワードを入れるべきでしょうか?
「h2にも積極的にキーワードを入れるべき」が答えになります。
「キーワードを入れるのはセオリーだ」ということは知っていた・・
けれども、キーワードの「具体的な入れ方」「効果的な入れ方」までは理解できていなかった、という方にこの記事が参考になれば幸いです。
本記事では、h2へのキーワードの入れ方のセオリーだけでなく、Googleの公式見解も紹介します。
また、今回の記事は下記リンクの「3大エリア(※)へのキーワードの入れ方に関する記事」と併せて読むと、一層理解が深まると思います。
※ 「3大エリア」とはタイトル、メタディスクリプション、h1のこと
3大エリアへのキーワードの入れ方も知りたい方はご覧ください。
h2とはどの部分か?
はじめに「h2とは記事のどの部分か?」をおさらいしておきましょう。
本サイトの別の記事を使って、図解でh2の場所を示します。
以下に、h1とh2についてまとめておきます。
- h1はそのページの見た目上のタイトル。
- h1はSEO業界では「大見出し」と呼ばれる。
- h2はそのページの「各見出し」のこと。
- h2はSEO業界では「中見出し」と呼ばれる。
- h2は「目次内にある“章”」だといえる。
h2へのキーワードの入れ方(セオリー)
それではさっそく、キーワードの入れ方・注意点を解説します。
狙うキーワードは左寄せで入れる(できるだけh2の前半に)
狙うキーワードはh2の「前半」に入れてください。「先頭」に入れるのが理想的です。
たとえば、以下の例では「WEBライティング」「SEO」という狙うキーワードを先頭に入れています。
このように左寄せで(h2の前半に)キーワードを入れるのがセオリーです。
以下は悪い例です。
狙うキーワードである「WEBライティング」「SEO」が後半に配置されているため、Googleは先頭にある「本(書籍)」のほうが重要なワードだと判断してしまいます。
Googleは左から順にテキストを読み取ります。
後半に出現するキーワードよりも、前半に出現するキーワードをGoogleは重視します。
狙うキーワードはh2の前半に入れるようにしてください。
ただし、文章として不自然になってしまう場合は、無理やり先頭や前半にキーワードを入れてはいけません。
あくまでも、読者が読みやすく、きちんと意味が伝わるh2見出しを作ってください。
メインキーワードと関連キーワードを入れる
h2にはメインキーワードだけでなく関連キーワードも入れてください。
たとえば「ダイエットに効くサプリメント」のアフィリエイト記事を書く場合は「ダイエット サプリメント」がメインキーワードになります。
Googleキーワードプランナーで関連キーワードを調べると、以下のような結果が表示されます。
表にまとめると以下のようになります。
メインキーワード | ダイエット サプリメント |
関連キーワード | 痩せる 脂肪 燃焼 食物繊維 おすすめ |
メインキーワード、関連キーワードの両方を入れた、以下のようなh2がよい例といえます。
- 痩せるポイントは脂肪を燃焼させること
- 食物繊維の驚くべきダイエット効果
- 食物繊維が豊富なサプリメント3選
記事内のh1(見た目上のタイトル)、本文、画像の説明文などにメインキーワード、関連キーワードを散りばめるのと同じように、h2にもメイン、関連、双方のキーワードを効果的に挿入してください。
ひとつのh2にはキーワードは1回だけ入れる
一つのh2に2回も3回もキーワード入れてはいけません。
このような「キーワードの乱用」はGoogleのペナルティの対象になります。
ペナルティの対象になると「検索順位が大幅に下落したり」「圏外になったり」「インデックス登録(Googleのデータベースへの登録)そのものが取り消されたり」します。
たとえば下表のようなh2はGoogleから「キーワードの乱用」とみなされます。
h2には同じキーワードを複数回入れてはいけません。
h2の内容 | キーワードの回数 |
ブログ初心者が読むべきブログ本 | 「ブログ」というキーワードが2回 |
SEO対策を成功させるためのSEOツール3選 | 「SEO」というキーワードが2回 |
筋トレに効く筋トレグッズで筋トレを成功させよう | 「筋トレ」というキーワードが3回 |
次の章では、キーワードだけでなく、h2の文章(フレーズ)全体に関するノウハウを解説します。
h2の文章(フレーズ)について
この章ではh2の文章全体のセオリーについて解説します。
h2は短く簡潔な文章にする
・h2は短く簡潔な文章にしてください。
・h2の文字数は20文字以内を目安にしましょう。
・h2の文字数が25文字を越える場合は、h3を設けてください。
文字数が多くなってしまう(長くなってしまう)典型例は「複数の要素」がある場合で、たとえば以下のようなh2です。
h2)カレーの主な具材は「肉」と「野菜」と「ルー」と「ごはん」
この場合は、以下のようにh3を設けてください。
h2 カレーの主な具材
h3 肉
h3 野菜
h3 ルー
h3 ごはん
もう一例、載せておきます。
h2)ダイエットでは「食事」「運動」「睡眠」が重要
このh2も、以下のようにh3を設けましょう。
h2 ダイエットで重要なこと
h3 食事
h3 運動
h3 睡眠
そもそもh2を設ける目的は読者に記事の内容を「短い時間で」「わかりやすく」伝えるためです。
しかし、長いh2、文字数が多いh2を作ってしまうことは、その目的に逆行します。
Googleも「Google検索セントラル」で「非常に長い見出しを使うのは避けなさい」と明言しています。
h2は短く簡潔な文章になるように、20文字以内におさまるよう、工夫してください。
h2だけ読めば「答え(結論)」がわかるようにする
h2には読者が求めている「答え(結論)」を書きましょう。
以下のh2は「悪い例」です。
最も効果が望めるダイエットの方法
私がダイエットに成功した最大の理由
ダイエットに最も効果があった方法とは?
上記3つのh2には「答え」がありません。以下のように「答え(結論)」が書かれたh2がよいh2といえます。
ダイエットには糖質制限が最も有効です
このh2には「糖質制限」という「答え」が書かれていますね。
このようなh2なら読者は以下のように期待するはずです。
「h2内の本文には、糖質制限の ”さらに詳細で(具体的で)、役立つ内容” が書かれているはずだ」
期待を抱いた読者は本文を読み進めてくれるでしょう。
記事のタイトル、h1にも、できるだけ答え(結論)を書くのがセオリーですが、h2も同様です。
しかし、答え(結論)が複数ある場合や、答えまで書くとh2の文字数が多くなる場合は、無理にh2に答えを書くべきではありません。
前の章でも紹介した例ですが、以下のようにh3を設けるべきです。
h2 ダイエットで重要なこと
h3 食事
h3 運動
h3 睡眠
POINT
・h2には答えを書く
・h2に答えまで書くと、長くなる場合はh3を設ける
h2を「拾い読み」すれば、記事の全体概要がわかるようにする
あなたは、他のブログ記事を読むときに、記事の上から順番に、1文字1文字しっかりと読んでいますか?
答えはノーですよね。その記事に目次があれば、目次だけを読んで(しかも速読・斜め読みで)、記事の全体概要を掴もうとするはずです。
ほとんどの読者もあなたと同じ読み方をします。
目次がない記事の場合は、読者は縦スクロールしながら、記事本文は読まずに、h2見出しだけを「拾い読み」します。
今まさに、あなたが読んでいるこの記事の目次(h2)をあらためて「斜め読み」してみてください。
記事本文を読む必要がないぐらい、目次だけで記事概要を理解できると思います。
一方で、悪い目次(h2)の例をご紹介しておきます。
悪い例)
『 A社の〇〇システムがB社に導入(採用)されて、B社が抱えていた課題が解決された 』という内容の「導入事例記事」の目次(h2)です。
h1(見た目上のタイトル)
A社に当社(B社)の〇〇システムが採用されました!
h2 課題
h2 解決策
h2 導入効果
h2 担当者インタビュー
この目次を読んでどう思われましたか?
どんな情報がわかったでしょうか?記事の(各章の)概要がわかったでしょうか?
「目次だけだと、概要がわからない・・でも、気になるな・・よし!記事を読んでみよう!」などと都合よく考えてくれる読者はいません。
見出し(h2)だけを拾い読みして概要が掴めなければ、読者は容赦なく離脱します。
読者が1秒でも早く知りたいのは情報であり、答え(結論)だけです。
答えがわかってはじめて、読者は「もう少し詳しく知ろう(記事本文を読んでみよう)」というアクションに移るのです。
この章のまとめ
本章の内容は「読者ファースト」の観点で、きわめて重要なことですので、あらためて最後にまとめておきます。
POINT
・h2は短く簡潔な文章にする
・h2だけ読めば、答え(結論)がわかるようにする
・h2だけ拾い読みすれば、記事の全体概要がわかるようにする
h2にもキーワードを入れるべき理由
h2にキーワードを入れるのは「誰のため」でしょうか?
答えは「Google(SEO)のため」「読者のため」です。
そして「読者の記事からの離脱を抑止して → 滞在時間を延ばして → Googleの評価を高めるため」です。
理由①)Googleにコンテンツの内容を伝えるため
Googleは、h1、h2など数字の小さいタグから記事の内容を読み取ろうとしています。
(1のほうが2より数字が小さい、h1のほうがh2より数字が小さい)
h2タグはGoogleにコンテンツの内容を伝えるために使います。
そして、h2にメインキーワード、関連キーワードが入っていたほうが、Googleはその章および記事全体の内容を正しく理解することが出来ます。
Googleがコンテンツの内容を理解して → 多くの読者にとって有益であると判断してくれると → 検索順位が上昇します。
検索順位が上昇すれば → Google経由での流入増が期待できます。
POINT
・Googleはh2タグからコンテンツの内容を読み取ろうとしている
・キーワードが入っていたほうがGoogleがコンテンツの内容を理解しやすい
・Googleがコンテンツの内容を正しく理解すると、検索順位がUPする確率が高まる
理由②)読者にその章の概要を伝えるため
目次(h2)にキーワードが入っていなかったら「その章にどんな情報が書かれているか?」を読者は短時間で把握(推測)できません。
しかし、h2にキーワードが入っていれば、時間を割いて、その章の本文をすべて読まなくても、読者は短時間で概要を把握(推測)できます。
このように、読者に記事の内容を「短時間で」理解してもらうことが、h2を設け、h2にキーワード(読者が情報を得たいと思ってる言葉)を入れる理由です。
POINT
・目次(h2)だけで「短い時間で」読者に記事の全体像を理解させる
理由③)滞在時間を延ばしてGoogleの評価を高めるため
h2に狙うキーワードを入れただけでは検索順位は上昇しません。
しかしh2にキーワードが入っているほうが、読者は短い時間でその章の概要を理解(推測)することができます。
そして、さらに詳しい内容を知りたくなった読者は、その章の本文を読み進めてくれます。
読者が本文を読み進めてくれると「滞在時間」は長くなります。
Googleは滞在時間が長い記事を高く評価しますので、その結果、検索順位アップが期待できます。
つまり「h2に適切にキーワードを入れることで、間接的に、検索順位がアップする確率が高まる」のです。
なんだか漠然としてるよな・・・
何が書かれてる記事なんだろう・・・
目次(h2)だけじゃ概要すらわからない・・・
こんなふうに思われてしまって、読者に離脱されることがないように「キーワードと具体的な答え」が入っているh2を作りましょう。
Googleの公式見解(2023年8月現在)
これまでの解説の根拠となるGoogleの公式見解を2つ紹介しておきます。
タグについて
タグの重要性について、Googleは「Google検索セントラルブログ」で以下のように明言しています。
・見出しはGoogleにとってもユーザーにとっても重要だ
・数字が小さい見出しタグほど重要だと判断している(h3よりもh2が重要、h2よりもh1が重要)
キーワードの乱用について
h2に限らず、タイトルでも、h1でも、本文でも、同じ単語を不必要に、不自然に繰り返し使用してはいけません。
これは「キーワードの乱用」にあたり、ペナルティーの対象になります。
Google検索セントラルには「無制限」「アプリストア」「クレジット」というキーワードが不自然に詰め込まれた文章の例が掲載させれています。
最後に
目次がある本と、目次がない本・・・あなたはどちらが読みやすいですか?
どちらが「概要を」理解しやすいですか?
プレゼンのスピーカーが、冒頭でいきなり「それではまず初めに・・・」と話し始めました。
あなたはどう思いますか?
「本日はこちらの5点についてプレゼンします」という一言と「目次のスライド」があったほうがストレスなく聴けますよね。
お金を払って買った本は、すぐに捨てられることはありません。
交通費と移動時間を割いて、プレゼン会場まで行ったあなたは、プレゼン開始から数分では退席しないはずです。
ユーザーは既に、その作家やプレゼンターのファンであるケースも多いでしょう。
しかしWEBページは無料です。
読者の多くは「一見さん(いちげんさん)」なのです。
目次がないWEBページや、目次があっても「漠然としていて概要がわからない」記事は「瞬時に容赦なく」離脱されます。
h2見出し(中見出し)を設けること / h2にキーワードを入れることは、本の目次に読者が関心を持っている(であろう)言葉を入れてガイダンスしてあげる、ということです。
プレゼンの冒頭で「本日はこちらの5点についてプレゼンします」と親切なガイダンスを入れるのと同じです。
「この記事を読み進めれば、私の悩みが解決するかもしれない!」と短い時間で読者に思わせることがきわめて重要です。
読者が検索窓に入力するキーワード( = 読者の顕在ニーズ )を入れた「瞬時にわかるh2」を作りましょう。
そしてGoogleからも高い評価を得ることでビジネスを成功させましょう。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。