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【SEO対策の基本】h2タグにもキーワードを入れよう

SEO

SEOコンサルタントのじゅんたけ(Takeda Jun)と申します。

当ブログでは、初心者から中級者の方に向けて、WEBライティングやSEOに関するノウハウを発信しています。 

この記事を書いた人

名 前 )じゅんたけ(Takeda Jun)
現 職 )SEOコンサルタント・企業研修講師・ライティングスクール運営
資 格 )SEO検定1級(※1)・WEBライター検定3級(※2)
経 歴 )早稲田大学 → 上場SIer(※3)でシステム営業を5年経験 → WEBマーケ企業で営業を1年経験 → 上場メーカーで新規事業・記事執筆を15年、SEO対策を5年経験

※1 一般社団法人全日本SEO協会主催 https://www.ajsa.or.jp/kentei/seo/
※2 株式会社クラウドワークス主催 https://crowdworks.jp/skill_tests/web_writer_3_kyu
※3 システムインテグレータの略

今回の記事では「h2タグへのキーワードの入れ方や注意点」について解説します。

ブログでは、タイトルやh1にキーワードを入れるのがセオリーとされています。

では、h2(中見出し)にはキーワードを入れるべきでしょうか?

「h2にも積極的にキーワードを入れるべき」が答えになります。

 

「キーワードを入れるのはセオリーだ」ということは知っていた・・

けれども、キーワードの「具体的な入れ方」「効果的な入れ方」までは理解できていなかった、という方にこの記事が参考になれば幸いです。

本記事では、h2へのキーワードの入れ方のセオリーだけでなく、Googleの公式見解も紹介します。 

 

また、今回の記事は下記リンクの「3大エリア(※)へのキーワードの入れ方に関する記事」と併せて読むと、一層理解が深まると思います。

※ 「3大エリア」とはタイトル、メタディスクリプション、h1のこと

3大エリアへのキーワードの入れ方も知りたい方はご覧ください。

 

h2とはどの部分か?

はじめに「h2とは記事のどの部分か?」をおさらいしておきましょう。

本サイトの別の記事を使って、図解でh2の場所を示します。

 

以下に、h1とh2についてまとめておきます。

  • h1はそのページの見た目上のタイトル。
  • h1はSEO業界では「大見出し」と呼ばれる。
  • h2はそのページの「各見出し」のこと。
  • h2はSEO業界では「中見出し」と呼ばれる。
  • h2は「目次内にある“章”」だといえる。

  

h2へのキーワードの入れ方(セオリー)

それではさっそく、キーワードの入れ方・注意点を解説します。

 

狙うキーワードは左寄せで入れる(できるだけh2の前半に)

狙うキーワードはh2の「前半」に入れてください。「先頭」に入れるのが理想的です。

 

たとえば、以下の例では「WEBライティング」「SEO」という狙うキーワードを先頭に入れています。 

h2

WEBライティング・SEOの学習には本(書籍)が最も効率的

このように左寄せで(h2の前半に)キーワードを入れるのがセオリーです。

 

以下は悪い例です。

h2

本(書籍)による学習がWEBライティング・SEOにはおススメ

狙うキーワードである「WEBライティング」「SEO」が後半に配置されているため、Googleは先頭にある「本(書籍)」のほうが重要なワードだと判断してしまいます。

 

Googleは左から順にテキストを読み取ります。

後半に出現するキーワードよりも、前半に出現するキーワードをGoogleは重視します。

狙うキーワードはh2の前半に入れるようにしてください。

ただし、文章として不自然になってしまう場合は、無理やり先頭や前半にキーワードを入れてはいけません。

あくまでも、読者が読みやすく、きちんと意味が伝わるh2見出しを作ってください。

 

メインキーワードと関連キーワードを入れる

h2にはメインキーワードだけでなく関連キーワードも入れてください。

 

たとえば「ダイエットに効くサプリメント」のアフィリエイト記事を書く場合は「ダイエット サプリメント」がメインキーワードになります。

Googleキーワードプランナーで関連キーワードを調べると、以下のような結果が表示されます。

 

表にまとめると以下のようになります。

メインキーワード ダイエット サプリメント
関連キーワード 痩せる 脂肪 燃焼 食物繊維 おすすめ
メインキーワードと関連キーワードを整理した表

 

メインキーワード、関連キーワードの両方を入れた、以下のようなh2がよい例といえます。

  • 痩せるポイントは脂肪燃焼させること
  • 食物繊維の驚くべきダイエット効果
  • 食物繊維が豊富なサプリメント3選

 

記事内のh1(見た目上のタイトル)、本文、画像の説明文などにメインキーワード、関連キーワードを散りばめるのと同じように、h2にもメイン、関連、双方のキーワードを効果的に挿入してください。

 

ひとつのh2にはキーワードは1回だけ入れる

一つのh2に2回も3回もキーワード入れてはいけません。

 

このような「キーワードの乱用」はGoogleのペナルティの対象になります。

ペナルティの対象になると「検索順位が大幅に下落したり」「圏外になったり」「インデックス登録(Googleのデータベースへの登録)そのものが取り消されたり」します。

たとえば下表のようなh2はGoogleから「キーワードの乱用」とみなされます。

h2には同じキーワードを複数回入れてはいけません。

h2の内容キーワードの回数
ブログ初心者が読むべきブログ「ブログ」というキーワードが2回
SEO対策を成功させるためのSEOツール3選「SEO」というキーワードが2回
筋トレに効く筋トレグッズで筋トレを成功させよう「筋トレ」というキーワードが3回

 

次の章では、キーワードだけでなく、h2の文章(フレーズ)全体に関するノウハウを解説します。

  

h2の文章(フレーズ)について

この章ではh2の文章全体のセオリーについて解説します。

 

h2は短く簡潔な文章にする

・h2は短く簡潔な文章にしてください。

・h2の文字数は20文字以内を目安にしましょう。

・h2の文字数が25文字を越える場合はh3を設けてください。

 

文字数が多くなってしまう(長くなってしまう)典型例は「複数の要素」がある場合で、たとえば以下のようなh2です。

 

h2)カレーの主な具材は「肉」と「野菜」と「ルー」と「ごはん」

この場合は、以下のようにh3を設けてください。

h2 カレーの主な具材

 h3 肉

 h3 野菜

 h3 ルー

 h3 ごはん

 

もう一例、載せておきます。

h2)ダイエットでは「食事」「運動」「睡眠」が重要

このh2も、以下のようにh3を設けましょう。 

h2 ダイエットで重要なこと

 h3 食事

 h3 運動

 h3 睡眠

 

そもそもh2を設ける目的は読者に記事の内容を「短い時間で」「わかりやすく」伝えるためです。

しかし、長いh2、文字数が多いh2を作ってしまうことは、その目的に逆行します。

Googleも「Google検索セントラル」で「非常に長い見出しを使うのは避けなさい」と明言しています。

 

「非常に長い見出しを使用するのは避けるべき」というGoogleの公式見解
Google検索セントラルより引用

 

h2は短く簡潔な文章になるように、20文字以内におさまるよう、工夫してください。

 

h2だけ読めば「答え(結論)」がわかるようにする

h2には読者が求めている「答え(結論)」を書きましょう。

 

以下のh2は「悪い例」です。

 

最も効果が望めるダイエットの方法

私がダイエットに成功した最大の理由

ダイエットに最も効果があった方法とは?

上記3つのh2には「答え」がありません。以下のように「答え(結論)」が書かれたh2がよいh2といえます。

 

ダイエットには糖質制限が最も有効です

 

このh2には「糖質制限」という「答え」が書かれていますね。

このようなh2なら読者は以下のように期待するはずです。

 

「h2内の本文には、糖質制限の ”さらに詳細で(具体的で)、役立つ内容” が書かれているはずだ」

 

期待を抱いた読者は本文を読み進めてくれるでしょう。

 

記事のタイトル、h1にも、できるだけ答え(結論)を書くのがセオリーですが、h2も同様です。

しかし、答え(結論)が複数ある場合や、答えまで書くとh2の文字数が多くなる場合は、無理にh2に答えを書くべきではありません。

前の章でも紹介した例ですが、以下のようにh3を設けるべきです。

 

h2 ダイエットで重要なこと

 h3 食事

 h3 運動

 h3 睡眠

 

POINT

・h2には答えを書く

・h2に答えまで書くと、長くなる場合はh3を設ける

 

h2を「拾い読み」すれば、記事の全体概要がわかるようにする

あなたは、他のブログ記事を読むときに、記事の上から順番に、1文字1文字しっかりと読んでいますか?

答えはノーですよね。その記事に目次があれば、目次だけを読んで(しかも速読・斜め読みで)、記事の全体概要を掴もうとするはずです。

ほとんどの読者もあなたと同じ読み方をします。

 

目次がない記事の場合は、読者は縦スクロールしながら、記事本文は読まずに、h2見出しだけを「拾い読み」します。

今まさに、あなたが読んでいるこの記事の目次(h2)をあらためて「斜め読み」してみてください。 

記事本文を読む必要がないぐらい、目次だけで記事概要を理解できると思います。

 

一方で、悪い目次(h2)の例をご紹介しておきます。

 

悪い例)

『 A社の〇〇システムがB社に導入(採用)されて、B社が抱えていた課題が解決された 』という内容の「導入事例記事」の目次(h2)です。

 

h1(見た目上のタイトル)

 A社に当社(B社)の〇〇システムが採用されました!

 

h2 課題

h2 解決策

h2 導入効果

h2 担当者インタビュー

 

この目次を読んでどう思われましたか?

どんな情報がわかったでしょうか?記事の(各章の)概要がわかったでしょうか?

 

「目次だけだと、概要がわからない・・でも、気になるな・・よし!記事を読んでみよう!」などと都合よく考えてくれる読者はいません。

見出し(h2)だけを拾い読みして概要が掴めなければ、読者は容赦なく離脱します。

読者が1秒でも早く知りたいのは情報であり、答え(結論)だけです。

答えがわかってはじめて、読者は「もう少し詳しく知ろう(記事本文を読んでみよう)」というアクションに移るのです。

 

この章のまとめ

本章の内容は「読者ファースト」の観点で、きわめて重要なことですので、あらためて最後にまとめておきます。

POINT

h2は短く簡潔な文章にする

h2だけ読めば、答え(結論)がわかるようにする

h2だけ拾い読みすれば、記事の全体概要がわかるようにする

 

h2にもキーワードを入れるべき理由

h2にキーワードを入れるのは「誰のため」でしょうか?

答えは「Google(SEO)のため」「読者のため」です。

そして「読者の記事からの離脱を抑止して → 滞在時間を延ばして → Googleの評価を高めるため」です。

 

理由①)Googleにコンテンツの内容を伝えるため

Googleは、h1、h2など数字の小さいタグから記事の内容を読み取ろうとしています。

(1のほうが2より数字が小さい、h1のほうがh2より数字が小さい)

h2タグはGoogleにコンテンツの内容を伝えるために使います。

そして、h2にメインキーワード、関連キーワードが入っていたほうが、Googleはその章および記事全体の内容を正しく理解することが出来ます。

Googleがコンテンツの内容を理解して → 多くの読者にとって有益であると判断してくれると → 検索順位が上昇します。

検索順位が上昇すれば → Google経由での流入増が期待できます。

 

POINT

Googleはh2タグからコンテンツの内容を読み取ろうとしている

キーワードが入っていたほうがGoogleがコンテンツの内容を理解しやすい

・Googleがコンテンツの内容を正しく理解すると、検索順位がUPする確率が高まる

  

理由②)読者にその章の概要を伝えるため

目次(h2)にキーワードが入っていなかったら「その章にどんな情報が書かれているか?」を読者は短時間で把握(推測)できません。

しかし、h2にキーワードが入っていれば、時間を割いて、その章の本文をすべて読まなくても、読者は短時間で概要を把握(推測)できます。

このように、読者に記事の内容を「短時間で」理解してもらうことが、h2を設け、h2にキーワード(読者が情報を得たいと思ってる言葉)を入れる理由です。

POINT

・目次(h2)だけで「短い時間で」読者に記事の全体像を理解させる

 

理由③)滞在時間を延ばしてGoogleの評価を高めるため

h2に狙うキーワードを入れただけでは検索順位は上昇しません。

しかしh2にキーワードが入っているほうが、読者は短い時間でその章の概要を理解(推測)することができます。

そして、さらに詳しい内容を知りたくなった読者は、その章の本文を読み進めてくれます。

読者が本文を読み進めてくれると「滞在時間」は長くなります。

Googleは滞在時間が長い記事を高く評価しますので、その結果、検索順位アップが期待できます。

つまり「h2に適切にキーワードを入れることで、間接的に、検索順位がアップする確率が高まる」のです。

 

なんだか漠然としてるよな・・・

何が書かれてる記事なんだろう・・・

目次(h2)だけじゃ概要すらわからない・・・

 

こんなふうに思われてしまって、読者に離脱されることがないように「キーワードと具体的な答え」が入っているh2を作りましょう。

 

Googleの公式見解(2023年8月現在)

これまでの解説の根拠となるGoogleの公式見解を2つ紹介しておきます。

 

タグについて

タグの重要性について、Googleは「Google検索セントラルブログ」で以下のように明言しています。

・見出しはGoogleにとってもユーザーにとっても重要だ

・数字が小さい見出しタグほど重要だと判断している(h3よりもh2が重要、h2よりもh1が重要)

見出しタグの数字が小さいほど重要性が高いことを解説した画像
Google検索セントラルブログより引用

  

キーワードの乱用について

h2に限らず、タイトルでも、h1でも、本文でも、同じ単語を不必要に、不自然に繰り返し使用してはいけません。

これは「キーワードの乱用」にあたり、ペナルティーの対象になります。

Google検索セントラルには「無制限」「アプリストア」「クレジット」というキーワードが不自然に詰め込まれた文章の例が掲載させれています。

キーワードの乱用に関するGoogleの公式見解
Google検索セントラルより引用

 

最後に

目次がある本と、目次がない本・・・あなたはどちらが読みやすいですか?
どちらが「概要を」理解しやすいですか? 

プレゼンのスピーカーが、冒頭でいきなり「それではまず初めに・・・」と話し始めました。
あなたはどう思いますか?

「本日はこちらの5点についてプレゼンします」という一言と「目次のスライド」があったほうがストレスなく聴けますよね。 

お金を払って買った本は、すぐに捨てられることはありません。
交通費と移動時間を割いて、プレゼン会場まで行ったあなたは、プレゼン開始から数分では退席しないはずです。
ユーザーは既に、その作家やプレゼンターのファンであるケースも多いでしょう。 

しかしWEBページは無料です。
読者の多くは「一見さん(いちげんさん)」なのです。

目次がないWEBページや、目次があっても「漠然としていて概要がわからない」記事は「瞬時に容赦なく」離脱されます。 

h2見出し(中見出し)を設けること / h2にキーワードを入れることは、本の目次に読者が関心を持っている(であろう)言葉を入れてガイダンスしてあげる、ということです。
プレゼンの冒頭で「本日はこちらの5点についてプレゼンします」と親切なガイダンスを入れるのと同じです。 

「この記事を読み進めれば、私の悩みが解決するかもしれない!」と短い時間で読者に思わせることがきわめて重要です。

読者が検索窓に入力するキーワード( = 読者の顕在ニーズ )を入れた「瞬時にわかるh2」を作りましょう。
そしてGoogleからも高い評価を得ることでビジネスを成功させましょう。 

今回の記事は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。