本記事ではGA4でキーイベント(旧名称:コンバージョン)を設定・確認する手順について解説します。
本記事はSEO初心者向けの記事です。GA4の初期設定を終えたばかりの方でも、本記事の手順に沿って簡単にキーイベントを設定できます。1章と2章は知っておくべき前提知識ですが、今すぐキーイベントを設定したい方はいきなり3章から読み進めてください。→ 今すぐ「カスタムイベントをキーイベントに設定する手順」を読む

・SEOコンサルタント(全日本SEO協会・SEO検定1級保持者)
・記事執筆歴17年・SEO歴7年(プライム上場メーカーにて)
・「K塾|WEBコンサルティング」運営
1章. GA4のキーイベント(旧名称:コンバージョン)とは?
GA4におけるキーイベントとは、サイト管理者がキーイベントとしてマークを付けたイベントのことです(Googleが「これらがキーイベントだ」と決めているのではない)。なおキーイベントは2024年3月までは「コンバージョン」と呼ばれていました。
イベントとは、サイト内でのユーザーのさまざまな行動のことです。たとえば
- 初回訪問(first_visit)
- ページビュー(page_view)
- ファイルのダウンロード(file_download)
- 動画の再生開始(video_start)
などがイベントです(他にどんなイベントがあるかは2章で解説)。
ではどんなイベントをキーイベントに設定すべきでしょうか?答えはビジネス上の成果に繋がる確率が高いイベントです。たとえば当サイトでは
- SNSボタンのクリック
- 価格表のダウンロード
- プロフィールページへのアクセス
などをキーイベントに設定しています。「これらのイベント発生させるユーザーはSEOコンサルティングの受注に近い」と筆者は考えているからです(弊社はSEOコンサルティングサービスを提供しています)。

なお一般的にキーイベントに設定することが多いのは以下の4つです。
1. 商品の購入
2. 新規会員登録(アカウント登録・アプリのインストール)
3. 問合わせページへのアクセス(サンクスページへの到達)
4. 資料のダウンロード
「ビジネスの成果に繋がっている(または繋がっていない)ページや流入経路」をキーイベントの数値で把握することで、今後のマーケティング戦略の見直しやサイト改善に活かすことができます。
- GA4ではユーザーのさまざまな行動をイベントと呼ぶ
- ビジネス上の成果に近いと思われるイベントをキーイベントに指定する
- GA4ではキーイベントのマークを付けたイベントがキーイベントになる
- GA4で計測されたキーイベントのデータを分析してビジネスを改善する
- キーイベントは2024年3月までコンバージョンと呼ばれていた
2章. GA4のイベントの種類
GoogleはGA4のイベントを以下4種類に分類しています。
自動収集イベント
拡張計測機能イベント
推奨イベント
カスタムイベント
本章ではこの4つのイベントの概要を解説します(3章では「カスタムイベントをキーイベントに設定する手順」を、4章では「拡張計測機能イベントをキーイベントに設定する手順」を解説)。
2.1 自動収集イベント
自動収集イベントとは設定しなくても自動的に計測されるイベントです。以下が主な自動収集イベントです。
- 初回訪問(first_visit)
- 訪問回数(session_start)
- 画面の遷移(screen_view)
- 広告のクリック数(sd_click)
- 広告の表示(ad_impression)
すべての自動収集イベントは以下のGoogle公式ページで確認できます。
[GA4] 自動収集イベント(「アナリティクスヘルプ」より)
2.2 拡張計測機能イベント
自動収集イベントの中には「拡張計測機能イベント」というイベントがあります。GA4の管理画面で拡張計測機能を有効にすると計測されるイベントを拡張計測機能イベントと言います。以下が主な拡張計測機能イベントです。
- ページビュー(page_view)
- スクロール数(scroll)
- 離脱クリック(click)
- 動画の再生が開始されたとき(video_start)
- ファイルのダウンロード(file_download)
すべての拡張計測機能イベントは以下のGoogle公式ページで確認できます。
[GA4] 拡張計測機能イベント(「アナリティクスヘルプ」より)
2.3 推奨イベント
推奨イベントとはGoogleが用途別、業種別に推奨しているイベントです。以下が主な推奨イベントです。
- ユーザーがアカウントを登録したとき(sign_up )
- ユーザーがログインしたとき(login )
- ユーザーが購入を完了したとき(purchase)
- ユーザーがショッピングカートに商品を追加したとき(add_to_cart )
- ユーザーがグループに参加したとき(join_group)
すべての推奨イベントは以下のGoogle公式ページで確認できます。
[GA4] 推奨イベント(「アナリティクスヘルプ」より)
2.4 カスタムイベント
カスタムイベントとはGA4ユーザーが自由に作成できるイベントです。GA4が自動計測しないイベントを自分で作れるということです。
次章で解説する「問合わせページへのアクセス」「PDFのダウンロード」「SNSボタンのクリック」はGA4では自動計測されません。したがってカスタムイベントを作成してキーイベントに設定する必要があります。
3章. カスタムイベントをキーイベントに設定する手順
本章ではGA4で以下3パターンのキーイベント(旧名称:コンバージョン)を設定する手順について解説します(GA4の管理画面で設定)。
3.1 問合せページへのアクセスをキーイベントに設定する手順
手順1)
GA4にアクセスし「管理」をクリックする

手順2)
管理画面内の「イベント」をクリックする

手順3)
「イベントを作成」をクリックする

手順4)
「作成」をクリックする

手順5)
「条件を追加」をクリックする

手順6)
① カスタムイベント名を入力する
②「一致する条件(パラメータ、演算子、値)」を入力または選択する
③「作成」をクリックする

「一致する条件(パラメータ、演算子、値)」を下表にまとめます。
パラメータ | 演算子 | 値 | |
1行目 | event_name | 次と等しい | page_view |
2行目 | page_location | 次を含む | /contact/ |
手順7)
以下の画面で保存されたことを確認する(以下の画面が表示されれば無事作成できている)


念のためですが
まだキーイベントは設定できていません。
カスタムイベントが作成されただけです。
手順8)
作成したカスタムイベントをクリックする

手順9)
「カスタムイベント名」をコピーし画面を閉じる

手順10)
管理画面内の「キーイベント」をクリックする

手順11)
「新しいキーイベント」をクリックする

手順12)
「新しいイベント名」の欄にカスタムイベント名をペーストし「保存」をクリックする

手順13)
新しいキーイベントとして保存されたことを確認する(マークは自動的に付く)


これでキーイベントの設定はすべて完了です。
問合せページにアクセスがあるたびにキーイベントとして測定されます。
3.2 特定のPDFのダウンロードをキーイベントに設定する手順
手順1)
GA4にアクセスし「管理」をクリックする

手順2)
管理画面内の「イベント」をクリックする

手順3)
「イベントを作成」をクリックする

手順4)
「作成」をクリックする

手順5)
「条件を追加」をクリックする

手順6)
PDFファイルのURLをコピーする

当サイトのプロフィールページ内の「コンサルティング費用一覧表」の
PDFファイルのダウンロードをイベントに設定する場合を例に解説します。

手順7)
① カスタムイベント名を入力する
②「一致する条件(パラメータ、演算子、値)」を入力または選択する
③「作成」をクリックする

「一致する条件(パラメータ、演算子、値)」を下表にまとめます。
パラメータ | 演算子 | 値 | |
1行目 | event_name | 次と等しい | file_download |
2行目 | file_name | 次と等しい | PDFファイルのフルURL |
手順8)
以下の画面で保存されたことを確認する(以下の画面が表示されれば無事作成できている)


念のためですが
まだキーイベントは設定できていません。
カスタムイベントが作成されただけです。
手順9)
作成したカスタムイベントをクリックする

手順10)
「カスタムイベント名」をコピーし画面を閉じる

手順11)
管理画面内の「キーイベント」をクリックする

手順12)
「新しいキーイベント」をクリックする

手順13)
「新しいイベント名」の欄にカスタムイベント名をペーストし「保存」をクリックする

手順14)
新しいキーイベントとして保存されたことを確認する(マークは自動的に付く)


これでキーイベントの設定はすべて完了です。
指定したPDFがダウンロードされるたびにキーイベントとして測定されます。
3.3 SNSボタンのクリックをキーイベントに設定する手順
手順1)
GA4にアクセスし「管理」をクリックする

手順2)
管理画面内の「イベント」をクリックする

手順3)
「イベントを作成」をクリックする

手順4)
「作成」をクリックする

手順5)
「条件を追加」をクリックする


サイト内のX(旧Twitter)のボタンがクリックされたら
イベントとして計測させる場合を例に解説します。
手順6)
① カスタムイベント名を入力する
②「一致する条件(パラメータ、演算子、値)」を入力または選択する
③「作成」をクリックする

「一致する条件(パラメータ、演算子、値)」を下表にまとめます。
パラメータ | 演算子 | 値 | |
1行目 | event_name | 次と等しい | click |
2行目 | link_url | 次を含む | twitter.com |
手順7)
以下の画面で保存されたことを確認する(以下の画面が表示されれば無事作成できている)


念のためですが
まだキーイベントは設定できていません。
カスタムイベントが作成されただけです。
手順8)
作成したカスタムイベントをクリックする

手順9)
「カスタムイベント名」をコピーし画面を閉じる

手順10)
管理画面内の「キーイベント」をクリックする

手順11)
「新しいキーイベント」をクリックする

手順12)
「新しいイベント名」の欄にカスタムイベント名をペーストし「保存」をクリックする

手順13)新しいキーイベントとして保存されたことを確認する(マークは自動的に付く)


これでキーイベントの設定はすべて完了です。
サイト内のXボタンがクリックされるたびにキーイベントとして測定されます。
4章. 拡張計測機能イベントをキーイベントに設定する手順
拡張計測機能イベントは以下の手順でキーイベント(旧名称:コンバージョン)に設定できます。
手順1)GA4にアクセスしたら「管理」をクリックする
手順2)管理画面内の「データストリーム」をクリックする
手順3)設定するデータストリーム(※)をクリックする
手順4)拡張計測機能のトグルをONにし「拡張計測機能の設定」をクリックする
手順5)計測したいイベントのトグルをONにし「保存」をクリックする
手順6)管理画面内の「キーイベント」をクリックする
手順7)表示された拡張計測機能イベントの中でキーイベントにしたいイベントにマークを付ける
以下に1つずつ解説します。
手順1)
GA4にアクセスし「管理」をクリックする

手順2)
管理画面内の「データストリーム(※)」をクリックする
※ データストリームとはGA4が収集するデータが流れるパイプライン(水路・経路)のようなもの

手順3)
設定するデータストリームをクリックする

手順4)
① 拡張計測機能のトグルをONにする
②「拡張計測機能の設定」をクリックする

手順5)
計測したいイベントのトグルをONにし「保存」をクリックする


念のためですが
まだキーイベントは設定できていません。
計測したい拡張機能計測イベントの設定が終わっただけです。
手順6)
管理画面内の「キーイベント」をクリックする

手順7)
表示された拡張計測機能イベントの中でキーイベントにしたいイベントにマークを付ける

5章. キーイベント数(CV数)を確認する方法
本章ではキーイベントの数、つまりコンバージョン数(CV数)を確認する方法(操作手順)を3つ解説します。
なおキーイベントレート(コンバージョンレート(CVR))の確認方法(操作手順)は6章で解説します。
5.1 サイト全体のキーイベント数を確認する操作手順
サイト全体のキーイベント数は以下の手順で確認できます。
①「レポート」をクリックする
②「ライフサイクル」を展開する
③「エンゲージメント」を展開する
④「イベント: イベント名」をクリックする
⑤「キーイベント」の列の数値を確認する

5.2 ページごとのキーイベント数を確認する操作手順
ページごとのキーイベント数は以下の手順で確認できます。
①「レポート」をクリックする
②「ライフサイクル」を展開する
③「エンゲージメント」を展開する
④「ページとスクリーン」をクリックする
⑤「キーイベント」の列の数値を確認する


流入数が多いのにキーイベント数が少ないページを
優先的にリライトする、などの対策を行います。
5.3 流入経路ごとのキーイベント数を確認する操作手順
流入経路ごと(流入チャネルごと)のキーイベント数は以下の手順で確認できます。
①「レポート」をクリックする
②「ライフサイクル」を展開する
③「集客」を展開する
④「トラフィック獲得」をクリックする
⑤「キーイベント」の列の数値を確認する


ユーザーをコンバージョンさせるためには
・自然検索(Google、Yahoo!)経由のユーザーを増やすべきか?
・SNS経由のユーザーを増やすべきか?
などを検討する指標になります。
6章. キーイベントレート(CVR)を確認する方法
下表のとおり、キーイベントレート(旧名称:コンバージョンレート)には「セッションキーイベントレート」と「ユーザーキーイベントレート」の2つがあります。
定義 | 計算式 | |
セッションキーイベントレート | キーイベントが発生したセッションの割合(セッション毎に1回のみカウント) | 「キーイベントが発生したセッション数」÷「セッション数」 |
ユーザーキーイベントレート | キーイベントを発生させたユーザーの割合(同一ユーザーが複数回キーイベントを発生させても1回のみカウント) | 「キーイベントを発生させたアクティブユーザー数」÷「アクティブユーザー数」 |
本章ではキーイベントレート、つまりコンバージョンレート(CVR)を確認する方法(操作手順)を3つ解説します。
6.1 標準レポートで「セッションキーイベント レート」を確認する方法
手順1)
以下の手順で「トラフィック獲得」の画面を表示させる
①「レポート」をクリックする
②「ライフサイクル」を展開する
③「集客」を展開する

手順2)
画面右上の鉛筆マークをクリックする

手順3)
「指標」をクリックする

手順4)
「指標を追加」を展開する

手順5)
「セッションキーイベントレート」を選択する

手順6)
①「セッションキーイベントレート」が「指標」に追加されたことを確認する
②「適用」をクリックする

手順7)
「現在のレポートへの変更を保存する」または「新しいレポートとして保存」のいずれかを選択して「保存」をクリックする

「現在のレポートへの変更を保存する」または「新しいレポートとして保存」には下表の違いがあります。
「現在のレポートへの変更を保存する」を選択した場合 | 今後レポートを閲覧する際は常にセッションキーイベントレートが常に表示される |
「新しいレポートとして保存」を選択した場合 | 今回だけセッションキーイベントレートが表示される(今回カスタマイズした内容はライブラリに保存される) |
以上の手順で以下のように「セッションキーイベントレート」が表示されます。

6.2 標準レポートで「ユーザーキーイベント レート」を確認する方法
手順1)
以下の手順で「トラフィック獲得」の画面を表示させる
①「レポート」をクリックする
②「ライフサイクル」を展開する
③「集客」を展開する

手順2)
画面右上の鉛筆マークをクリックする

手順3)
「指標」をクリックする

手順4)
「指標を追加」を展開する

手順5)
「ユーザーキーイベントレート」を選択する

手順6)
①「ユーザーイベントレート」が「指標」に追加されたことを確認する
②「適用」をクリックする

手順7)
「現在のレポートへの変更を保存する」または「新しいレポートとして保存」のいずれかを選択して「保存」をクリックする

「現在のレポートへの変更を保存する」または「新しいレポートとして保存」には下表の違いがあります。
「現在のレポートへの変更を保存する」を選択した場合 | 今後レポートを閲覧する際は常にセッションキーイベントレートが常に表示される |
「新しいレポートとして保存」を選択した場合 | 今回だけセッションキーイベントレートが表示される(今回カスタマイズした内容はライブラリに保存される) |
以上の手順で以下のように「ユーザーキーイベントレート」が表示されます。

6.3 探索レポートでページごとのキーイベントレートを確認する方法
以下のようにページごとのキーイベントレートを確認する手順を解説します。

手順1)
①「探索」をクリックする
②「空白」をクリックする

手順2)
①「データ探索名:」に任意の名前を入力する
② 期間を選択する

手順3)
①「ディメンション」の「+」をクリックする
②「ページパスとスクリーンクラス」にチェックを入れる
③ 「確定」をクリックする

手順4)
①「指標」の「+」をクリックする
② 以下にチェックを入れる
・キーイベント
・セッション
・セッションキーイベントレート
・アクティブユーザー
・ユーザーキーイベントレート
③ 「確定」をクリックする

手順5)
「ディメンション」内の「ページパスとスクリーンクラス」を「行」にドラッグ&ドロップする

手順6)
「指標」内の5つの指標を「値」にドラッグ&ドロップする

以上の手順で以下のようにセッションキーイベントレート、ユーザーキーイベントレートが表示されます。表示させるページ数(行数)は10行、25行、50行、100行、250行、500行から選択できます。

7章. キーイベントがレポートに反映されないときの対処方法
キーイベントがGA4のレポートに反映されない場合の原因と対処方法を下表にまとめます。
ケース | 原因 | 対処方法 |
① 自分でキーイベントを発生させたが標準レポートに反映されない | キーイベントを設定してから24時間経過していない | 24時間経過後にレポートを確認してみる |
② 同上 | 自社のIPアドレスが除外されているから | 除外されていないIPアドレスやchromeブラウザのシークレットモードでサイトにアクセスしてキーイベントを発生させてみる |
③ イベントは計測されているがキーイベントとして標準レポートに反映されない | キーイベントがOFFになっている | キーイベントをONにする |
④ キーイベントを発生させたが標準レポートに反映されない(キーイベントは正しく設定しており、除外していないIPアドレスでサイトにアクセスしている場合) | 発生したキーイベント数が少なすぎる | キーイベントの発生件数を増やしてみる |
⑤ キーイベントを設定する前のキーイベントのデータが標準レポートに反映されない | 過去に遡って(キーイベントの設定前に遡って)キーイベントを集計することはできない | 対処方法はない |
①と⑤についてはアナリティクスヘルプ(Google公式)に以下のとおり記載されています。
イベントにキーイベントとしてマークを付けると、作成時点以降のレポートに反映されますが、過去のデータは変更されません。イベントにキーイベントとしてマークを付けると、標準レポートにそのイベントが表示されるまでに最大 24 時間かかります。リアルタイム レポートの場合は、ユーザーがキーイベントをトリガーした後の適当なタイミングですぐに更新されます。
引用元)アナリティクスヘルプ
②のシークレットモードは以下の手順で表示できます。
■ マウス操作での手順
手順1) chromeブラウザ右上の「設定」をクリックする
手順2)「新しいシークレットウィンドウ」をクリックする
■ ショートカットキーでの手順
Ctrl + Shift + Nキーを押す
8章. よくある質問(FAQ)
キーイベントは最大何個設定できるか?
1プロパティにつき最大30個まで設定できます。

コンバージョンからキーイベントに名称変更された理由は?
GA4のキーイベント(旧名称:コンバージョン)とGoogle広告のコンバージョンは、定義も測定方法も数値も異なります。にもかかわらず同じ「コンバージョン」という用語が使われていたため、GA4とGoogle広告の双方を使っているユーザーが混乱する状況が続いていました。この状況を解消するためGoogleは2024年3月、GA4のコンバージョンをキーイベントという名称に変更しました(Google広告では引き続きコンバージョンという用語が使われている)。
GA4とUAでのコンバージョンの扱いの違いは?
旧Googleアナリティクス(UA:ユニバーサルアナリティクス)では設定しなくてもコンバージョンを計測できました(データが収集されていました)。しかしGA4では自分で設定しないとキーイベント(旧名称:コンバージョン)は計測されません。またUAでは同一セッション内にコンバージョンイベントが複数回発生しても1回とカウントされましたが、GA4ではキーイベントが発生する度にカウントされます。
コンバージョンはSEO用語か?
コンバージョンという用語はSEO業界だけの用語ではありません。元々マーケティング用語です。インターネットの登場以前からコンバージョンという用語はありました。たとえば広告を見た見込み客が電話で商品を注文するのもコンバージョンです。
9. まとめ
本記事ではGA4の「キーイベントを設定する手順」「キーイベント数・キーイベントレートを確認する方法」をご紹介しました。
ビジネス目的のWEBサイトのゴール(SEO対策の目的)は売上を伸ばすことです。問合せ数や資料ダウンロード数のようなビジネスの成果に繋がる確率の高いユーザー行動(イベント)をキーイベントに設定し、キーイベント数・キーイベントレートを分析することはきわめて重要です。
GA4で表示回数(PV数)や平均エンゲージメント時間(平均滞在時間)ぐらいしか確認していなかった方も多いのではないでしょうか。ぜひ本記事で紹介した手順に沿ってキーイベントを設定し、SEO対策の効果を測定してみてください。
最後に、弊社「K塾」ではSEOコンサルティングおよびSEO講座を提供しております。もちろんGA4の計測データに基づく施策も提案いたします。内容および費用については以下のサービス紹介資料をご覧ください。
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本記事の内容は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。