本記事ではキーワードを「タイトル」「メタディスクリプション」「h1」に入れるときのセオリーやテクニックについて解説します。数日前からSEOの学習を始めた初心者でも理解できる内容になっています。
キーワードの「正しい入れ方」を習得することで検索順位を上げる土台を作っていきましょう。
✓ 記事内の「どこに」キーワードを入れるべきか?
✓ キーワードを「どのように」入れるべきか?
✓ それぞれの箇所に何回キーワードを入れるべきか?

・SEOコンサルタント(全日本SEO協会・SEO検定1級保持者)
・記事執筆歴17年・SEO歴7年(プライム上場メーカーにて)
・「K塾|WEBコンサルティング」代表
1. まずはタイトル、メタディスクリプション、h1にキーワードを入れる
SEO対策で最初にキーワードを入れるべき場所は「タイトル」「メタディスクリプション」「h1(大見出し)」です。h2(中見出し)や記事本文中にもキーワードを入れる必要がありますが、初心者はまずは3大エリアに正しい手法でキーワードを入れることから始めましょう。
なお「全日本SEO協会」(※)ではタイトル、メタディスクリプション、h1の3つを「3大エリア」と呼んでいます。本記事でも3大エリアという用語を使って解説します。
※ 全日本SEO協会:SEOの資格試験(SEO検定)・コンサルタント養成、SEOセミナーを行う一般社団法人
1-1. タイトル(検索結果画面に表示されるタイトル)
タイトルとは検索エンジンの「検索結果画面に表示されるタイトル」のことです。下図の赤枠部をタイトルと言います。

タイトルにキーワードを含めなければ、検索結果で上位(10位以内)どころか2ページ目以降(11位以降)にも表示されません。タイトルにキーワードを含めることは出発点と言えるでしょう。
1-2. メタディスクリプション(要約文)
メタディスクリプションとは、検索結果表示画面のタイトルの直下に表示される「記事の要約文」のことです。自社サイトでメタディスクリプションにキーワードが入ってない記事がある場合は必ずキーワードを入れましょう。
メタディスクリプション内のキーワードとキーワードに関連するフレーズは太字で表示されるためユーザーの目に留まりやすくなり、結果としてクリック率も高まります。
下図は「SEO」というキーワードの検索結果画面ですが、メタディスクリプション内の「SEOというワード」と「SEOに関連するフレーズ」が太字で表示されています。上位表示させクリック率を高めるにはメタディスクリプションにキーワードを入れることは最低限やるべき作業と言えます。

1-3. h1(記事冒頭の見た目上のタイトル)
h1は「heading1(ヘディングワン)」の略で「記事冒頭の見た目上のタイトル」のことです。h1にも必ずキーワードを入れましょう。タイトルとh1を混同する初心者の方が多いので、違いを以下にまとめます。
タイトル・・検索結果画面に表示されるタイトル
h1・・記事冒頭の見た目上のタイトル
具体例で解説しましょう。以下は筆者の記事のh1(記事冒頭の見た目上のタイトル)です。

この記事のタイトル( = 検索結果画面に表示されるタイトル)は「【40代の副業・転職マインド】「今のままでは嫌だ」という感情が大きなモチベーションになる」です(約30文字で切れている)。

上記のタイトル(検索結果画面に表示されるタイトル)をクリックして記事にアクセスすると「記事冒頭の見た目上のタイトルであるh1」が「”もっと良くなりたい”というポジティブ思考より「”今のままじゃ嫌だ”というネガティブ思考」に頼ろう」と表示されます。
タイトルとh1は同じ文言でも問題ない場合もありますし、文言を変えたほうが検索順位上昇につながる / ユーザーが理解しやすくなる場合もあります。
2. 3大エリア共通のキーワードの入れ方(セオリー)
キーワードの入れ方は「タイトル」「メタディスクリプション」「h1」の3大エリアでほぼ共通です。
2-1. 後半ではなく前半にキーワードを入れる
キーワードは前半に入れるのがセオリーです。以下のタイトル例では「SEO」「E-E-A-T」というキーワードがタイトルの前半部分に含まれています。
SEO対策におけるE-E-A-Tの重要性について現役SEOコンサルタントが解説
2-2. ユーザーが検索窓に入力する語順通りにキーワードを入れる
ユーザーが検索窓に入力する語順は多くの場合は「知りたい順」です。
たとえば「E-E-A-T」について知りたいユーザーは最初に「E-E-A-T」というワードを検索窓に入力するでしょう。「SEO」というワードも入力する場合は「E-E-A-T SEO」というふうに「SEO」というワードを「E-E-A-T」の後ろに入力するはずです。
したがって3大エリアに入れる複数のキーワードの語順もユーザーの知りたい順に合わせるのがセオリーです。
2-3. 部分一致ではなく完全一致でキーワードを入れる
「SEO対策におけるE-E-A-Tの重要性について現役SEOコンサルタントが解説」というタイトルには「SEO」というキーワードが入っているように見えますが、それは「部分一致」です。「SEO」というワードは「SEO対策」「SEOコンサルタント」という一語の「部分」にすぎません。
「SEO」というキーワードで完全一致させるためには、以下のように「SEO対策」だけでなく「SEO」というワードを入れることが必要です。
【SEOにおける重要事項】SEO対策ではE-E-A-Tが重視される|現役コンサルタントが解説
2-4. 単語を羅列せず文やフレーズで書く
以下のようなタイトルを「単語を羅列したタイトル」と言います。
【SEO対策・E-E-A-T】現役コンサルタントによる解説
「SEO対策」「E-E-A-T」「解説」という3つの単語が羅列されているだけなので、Googleのロボット(クローラー)は文の意味(文意)を理解できません(ユーザーは文意を理解できるかもしれませんが)。
単語の羅列ではなく、以下のように文になっているタイトルが適切です。
例1)SEO対策におけるE-E-A-Tの重要性について現役SEOコンサルタントが解説(します)
例2)SEO対策ではE-E-A-Tが重要(です)|現役コンサルタントが解説(します)
2-5. タイトル、メタディスクリプション、h1の内容が重複しないようにする
タイトル、メタディスクリプション、h1の記載内容が重複していると、検索ユーザーは情報を効率よく収集できません。以下の例をご覧ください。
■ タイトル)SEO対策ではE-E-A-Tが重要|現役コンサルタントが解説
■ メタディスクリプション)SEO対策ではE-E-A-Tが重要です。現役コンサルタントが解説します。(タイトルとほぼまったく同じで新たな情報がない)
■ h1)SEO対策ではE-E-A-Tが重要|現役コンサルタントが解説(タイトルとまったく同じで新たな情報がない)
「SEO E-E-A-T」というキーワードで検索したユーザーは「タイトル → メタディスクリプション → h1」という順番で読むことになります。しかし上記の例では、検索ユーザーが「新たな情報」を順番に効率よく(短時間で)収集できません。以下に改善例を紹介します。
■ タイトル)SEO対策ではE-E-A-Tが重要|現役コンサルタントが解説
■ メタディスクリプション)本記事ではGoogleの品質評価ガイドラインに新たに加えられた「E-E-A-T」の概要とその重要性について解説します。E-E-A-Tとは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trust(信頼)の4語の頭文字を取ったGoogleの造語です。
■ h1)【E-E-A-Tとは?】SEO対策におけるEEATの重要性について現役SEOコンサルタントが解説
タイトルに書かれていない「新たな有益な情報」がメタディスクリプションに書かれています。h1の内容はタイトルと似ていますがユーザーを飽きさせないために言い回しが変えられています。
2-6. 記事ごとに固有のタイトルをつける
同一サイト内に「同じタイトル」の記事が複数あるのはNGです。内容が異なるのにタイトルが同じ書籍が書店に並んでいたら混乱しますよね。Googleも「各ページに固有の正確なタイトルを付けなさい」と公式ドキュメントで明言しています。

2-7. キーワードは各エリアに1回か2回だけ入れる(3回以上詰め込まない)
3大エリアのそれぞれにキーワードを入れる回数はSEO会社ごとに見解が異なりますが、SEOの民間資格試験「 SEO検定」を実施している全日本SEO協会 は下表の回数を推奨しています。
タイトル | 短いタイトルでは1回だけ入れる(長いタイトルでも2回まで) |
メタディスクリプション | タイトルと同じ回数だけ入れる |
h1 | 短いh1でも長いh1でも1回だけ入れる |
キーワードの乱用(詰め込み)はGoogleから不正行為(スパム)とみなされペナルティを科されます(検索結果に表示されなくなる / 検索圏外に追いやられてしまう)。

キーワードの乱用についてくわしく知りたい方は以下のGoogleの公式ドキュメントをご覧ください。
3. ワードプレスの3大エリアの入力欄(Cocoonの場合)
WordPressの3大エリアの入力欄を以下に図解します。
3-1. タイトルは「SEOタイトル」の欄に入力する

3-2. メタディスクリプションは「メタディスクリプション」の欄に入力する

3-3. h1はブロックエディターの「タイトルを追加」の欄に入力する

本記事の内容は以上です。
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